BLで最初につまずくのは、作品数ではなく用語だ。
紹介文が読めないと絞り込めない。逆に言えば、用語さえ越えれば、あとは他ジャンルと同じ探し方が通用する。だからそこから片付ける。
1. 用語は3つだけ
- 攻め — 関係の中で主導する側
- 受け — 主導される側
- A×B — 左が攻め、右が受け
これだけで紹介文はほぼ読める。
順序には意味がある。「B×A」と書けば別の組み合わせを指すので、検索するときも順序を守らないと目当ての作品にたどり着かない。
2. 性格で絞る
組み合わせより、攻めの性格で選ぶほうが当たりやすい。
| 型 | 読み心地 | 初回向き |
|---|---|---|
| ワンコ攻め | 軽い。安心して読める | ◎ |
| 俺様攻め | 駆け引き。落差が読みどころ | ○ |
| 執着攻め | 重い。逃げ場のない関係 | △ |
分類は執着攻め・ワンコ攻め・俺様攻めの違いにまとめた。
最初はワンコ攻めが無難だ。BLは関係の力学を細かく描くジャンルなので、初回に重い型を引くと「BLは重い」という印象だけが残る。
受け側にも型がある。強気受けなら関係が対等に近く、健気受けなら読者の同情が集まる作りになる。攻めの型と組み合わせると、印象はさらに変わる。
3. 特殊設定は後回し
オメガバースのような世界観を共有した設定は、BLの中でも大きな分野だ。ただし前提知識が要る。
まずは現代を舞台にした作品から入って、ジャンルそのものが合うか確かめるほうが早い。特殊設定はそのあとでいい。
社内恋愛、幼なじみ、先輩後輩。このあたりはTLと同じ設定がそのまま使われているので、他ジャンルを読んできた人には入りやすい。
4. 商業から入る
同人BLは二次創作が多く、元作品を知らないと前提が分からない。
最初は商業BLのほうが入りやすい。オリジナルの人物で描かれるので、前提知識が要らない。編集を通しているぶん、絵と話の水準も一定以上に揃いやすい。
見分け方は簡単で、レーベル名が付いていれば商業、サークル名なら同人だ。
避けておきたいもの
純愛タグで絞れば、まとめて避けられる。
リバについては補足がいる。同じ二人の間で攻めと受けが入れ替わる関係のことで、これは受け入れられる人と受け入れられない人がはっきり分かれる。だから明記されることが多い。詳しくは総攻め・総受け・リバとはにまとめた。
合わなかったとき
TLと同じで、軸を一つだけ変えて3冊を繰り返す。
- 関係が重いと感じた → ワンコ攻めに変える
- 用語が煩わしい → 特殊設定のない現代ものに変える
- 展開が遅い → 短編か単話に変える
BLは関係の描写が細かいジャンルなので、そこを面白いと感じるかどうかが最終的な相性になる。3種類の型を試して全部合わなければ、無理に読むジャンルではない。
よくある質問
女性向けのジャンルですか
読者層に制限はない。関係の力学を細かく描くジャンルなので、そこを面白がる読者が集まっている。
TLも読んでいますが、用語は同じですか
攻め・受けの分類はTLでも通じる。カップリング表記はBL特有だ。設定(社内恋愛、幼なじみなど)は共通しているので、そこは流用できる。
リバとは何ですか
同じ二人の間で攻めと受けが入れ替わることを指す。好みが分かれるので明記されることが多い。詳しくは総攻め・総受け・リバとはにまとめた。
総受けとは何ですか
一人の人物が複数の相手すべてに対して受けの位置にいる構成だ。シリーズものになりやすく、相手ごとに1話という作りが多い。
男の娘ものはBLに入りますか
別のタグとして扱われることが多い。相手が女性の作品もあるためだ。詳しくは男の娘とはにまとめた。
オメガバースから入っても大丈夫ですか
読めるが、用語が増える。ヒート・番・うなじの3つを先に押さえておけば詰まらない。オメガバースとはにまとめてある。