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バイノーラル・KU100・ASMRの違い|音声作品の録り方タグ

2026年8月27日約4分

シチュエーションボイスの商品ページには、内容のタグに混じって録り方のタグが並んでいることがある。バイノーラル、KU100、ASMR、立体音声。これらは何が起きるかを説明していない。

バイノーラルとは

左右の耳に、別々の音を届ける録り方のこと。人間の頭と同じ形をしたマイクで録ることで、音が右から来たのか、後ろから来たのか、どのくらい近いのかまで再現される。

普通のステレオ録音でも左右の差はあるが、バイノーラルは「耳のところにマイクがある」状態で録る。だから耳のすぐ横で囁かれたという感覚が出る。

代わりに、イヤホンかヘッドホンでないと成立しない。スピーカーで鳴らすと左右の音が空中で混ざるので、この録り方の意味がほぼ無くなる。

KU100とは

バイノーラル録音に使うダミーヘッドマイクの、機種名だ。人の頭を模した形をしていて、耳の位置にマイクが入っている。

つまりKU100は「バイノーラルで録りました」よりも一段具体的な表示になる。この機材を使ったと明記しているサークルは、そこを売りにしているということでもある。

タグ 意味するところ
バイノーラル 左右別々に録る方式そのもの
KU100 その録音に使った機材の機種名
立体音声 同じことを日本語で言い換えた表示
ASMR 音そのものを主眼にした作品であるという宣言

ASMRだけ、少し種類が違う

上の3つが録り方の話なのに対して、ASMRは何を聴かせたいかの話に寄っている。

耳舐め、吐息、水音、衣擦れ、囁き。物語や台詞ではなく、音そのものを目当てに聴くための作品につく。台本も効果音も用意せず、吐息と沈黙だけで119分ある作品も実際に出ている。

だから「ASMR」と「バイノーラル」は両方付くことがあるし、片方だけのこともある。ASMRだがモノラル、という作品もありうる。

数としては多数派ではない

FANZA同人の女性向け棚「らぶカル」で、レビュー上位200件のうち音声だった98本を数えると、こうだった。

  • 耳舐め 33本
  • バイノーラル 9本
  • ASMR 7本
  • KU100 7本

耳舐めのタグは3本に1本に付いているのに、録り方のタグは1割前後しかない。耳元で聴かせる作品自体は多くて、そのうち録り方まで明記しているものが一部、という関係になっている。

明記が無い=普通のステレオ、とは限らない。書いていないだけの作品もある。ただ、書いてあるものは環境を要求しているとは言える。

買う前に確認すること

イヤホンかヘッドホンがあるか。これだけだ。

これらのタグが付いた作品は、耳のすぐ横で音が鳴る前提で作られている。スピーカーしか使えない環境なら、録り方のタグが付いていない作品を選んだほうが損をしない。

逆に、イヤホンで聴ける環境があって、耳元の距離感が目当てなら、これらのタグは信頼していい指標になる。中身の当たり外れとは別に、録音の手間をかけた作品であることは確かだからだ。

よくある質問

スピーカーで聴くと聴けませんか

聴けるが、設計どおりには聞こえない。左右の音が空中で混ざるので、距離感と方向がほぼ消える。「耳元で囁かれている」が「普通に喋っている」になる、という程度の差だ。

骨伝導イヤホンでも大丈夫ですか

左右が分かれていれば方向は出る。ただし低音と、耳のすぐ内側で鳴る感じは弱くなる。この手の作品を目当てにするなら、カナル型のほうが向いている。

シチュエーションボイスとは違うものですか

違う軸の話だ。シチュエーションボイスは作品の形式で、バイノーラルは録り方。両方を兼ねている作品が多い。形式のほうはシチュエーションボイスとはに書いた。

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