BLの棚は、星がまだ役に立つ。
FANZA同人の「らぶカル(BL)」は8,778件。レビューの多い上位200件を見ると、コミックだった182本の平均は★4.83だった。
同じ数え方で男性向け同人は★5.00になる。上位に入った本が1本残らず★5.00という状態で、あれは星を見ても何も分からない。BLは4.83なので、まだ差が出ている。
星が全部5になる棚の話はこちらギャルは上位157本が全部★5.00だったもう1つ、この棚には気をつけることがある。
上位300件まで広げてコミック269本のタグを数えると、そのうち69本、4冊に1冊はBLらしいタグが1つも付いていない。「BL(ボーイズラブ)」も「ゲイ」も「受け」も「攻め」も無い本が、BLの棚の上位に混ざっている。
値段は上位200件の中央値で440円。男性向け同人の605円より安く、らぶカル(TL)の385円より少し高い。7本、下のほうから並べる。
1.1ページ2.9円 — 『闇オク100億ケツの奥』

『闇オク100億ケツの奥』チンチラチンにさりげなく、2025年4月。275円(定価550円)、96ページ。レビュー12件で★5.00。
96ページで275円。1ページ2.9円で、この7本で一番安い。
タグが「ラブコメ」「ビッチ」「誘い受け」「オホ声」「断面図あり」と並んでいる。純愛なのにギャグ、という組み合わせで、そこは好みが割れるらしい。
レビューがそこを正直に書いていた。「美人顔の受けが好きな私にはかなり良きでした。絵柄も綺麗でエロも濃い。ストーリーは純愛なんですけどギャグすぎるのでそこだけ見る人選ぶかも」
別の人は割合で表現している。「純愛、ド助平、どエロ、ギャグ…割合がちゅき」
3人目が結末に触れていた。「HappyEndなので安心して読める作品」
闇オク100億ケツの奥275円・96p・★5.00(12件)/半額。1ページ2.9円。まず1冊2.52ページ385円 — 『ロンギング・フォー・ブルー』

『ロンギング・フォー・ブルー』.suco、2024年9月。385円(定価770円)、52ページ。レビュー11件で★5.00。
タグは「筋肉」「後輩」「ノンケ」「年上」「雄っぱい」。設定の説明がタグだけで終わる。
レビューも短い。「攻めのほうの余裕感?がめっちゃいい。受けもかわいいすぎるヨ」
もう1人。「泣いた(抜けた)。普通に感動しますわ。かわいいですわあ、えっちですわ。素晴らしいですわ」
この棚のレビューは総じて短くて、褒めるところを1つに絞ってくる。
ロンギング・フォー・ブルー385円・52p・★5.00(11件)/半額。ノンケ×後輩3.初めてのBLに選ばれている — 『ご主人様、交尾の時間です。』

『ご主人様、交尾の時間です。』ナゲットぶん投げ屋さん、2025年3月。440円(定価880円)、50ページ。レビュー13件で★5.00。
表紙に「50P」と入っている。屋敷の主人と侍従で、シリーズものだ。
レビューの1本目が、この記事を書く理由そのものだった。「私にとって、初めてのBL作品です!(さらに言うとセンシティブ系作品の購入も初)。最近BLに興味を持つようになってネットサーフィンしていたところ、こちらの作品を見つけてしまいました…。イケオジなハロルド様のビジュがめっちゃ好みで、すぐに3作品まとめて購入しちゃいました!」
別の人は主人公の造形を細かく数え上げている。「誘惑に弱い&でも仕事はちゃんとする(Hしたくて巻きで頑張るのも健気で良い)&生まれの良さや上品さが残ったまま&雇人に対しても優しい」
3人目。「どのページもご主人様がドスケベで、モリスくん最高すぎました」
ご主人様、交尾の時間です。440円・50p・★5.00(13件)/半額。シリーズもの。入口に選ばれやすい4.上位で一番読まれている — 『FIRST LOVE』

『FIRST LOVE』たぬきの玉袋、2025年2月。770円、67ページ。レビュー17件で★5.00。この棚でレビューが一番多い。
表紙に組み合わせが書いてある。「ヤンキー×オタク」「坊主×眼鏡」。

「相変わらず側にいる幼なじみ」「けれど月日は確かに二人の関係を変えていた」「和樹殿ーっ!!」「出た宏w」
オタク側の喋り方が「ござる」で、ヤンキー側は「うるっせぇんだよテメェは寝起きからよぉ!!」。「和樹ー昨日の女どうだったー?」「あー? 別になんもねぇよ」というやりとりが先に置かれる。
レビューがこの落差を買っている。「ちょいワルガチムキイケメン坊主×重度オタクの愛され受け、たまりません。時々クスリと笑えつつハピエンでほっこりします」
もう1人。「普通なら絡むことのない2人のLoveを感じられて感謝。ラブラブシーンは慣れてる和樹くんと初めてを奪われる宏くんの可愛さ爆誕で泣きそう」
FIRST LOVE770円・67p・★5.00(17件)。ヤンキー×オタク。この棚で一番読まれている5.2022年の本がまだ上位にいる — 『きゃらくりえっち!』
『きゃらくりえっち!〜好みの男子、つくってイタズラ〜』特大吉昇天、2022年12月。770円、44ページ。レビュー9件で★5.00。
女性向けの棚は、本が古い。
らぶカルBLの上位200件を数えると、コミック182本のうち64本が2023年以前に出た本だった。35%。男性向け同人で同じことをやると10%しかない。
新刊で押し流されないぶん、良い本が何年も上位に残る。逆に言えば、発売日が古いという理由で外す必要が無い棚でもある。
レビューもそれを裏付けている。「値段の価値あり。ご馳走様でした」
きゃらくりえっち!〜好みの男子、つくってイタズラ〜770円・44p・★5.00(9件)。2022年。まだ上位にいる6.BLタグが付いていない1冊目 — 『元社畜おじさんと触手 1』

『元社畜おじさんと触手 1』五梅、2025年3月。1320円、170ページ。レビュー14件で★5.00。
ここから2冊、BLの棚にありながらBLのタグが1つも付いていない本になる。この本のタグは「触手」「異種姦」「丸呑み」「妊娠・孕ませ」「洗脳」で、受けも攻めも無い。
レビューを読むと中身が分かる。「田丸さんがすごく可愛いし、綾川さんもいい男でハニも甘ーい植物ですごいいい作品だった!」
人が2人と、植物が1つ。「綾川さんとハニに振り回される田丸さんの今後が楽しみです」
もう1人。「地味でミステリアスだと思っていたメガネさんが、まさかのイケメンでした。てか、何がとは言いませんがご立派なものをお持ちでした」
170ページで1320円。同じサークルが『社畜おじさん触手を買う』(880円)も出していて、そちらが先の話にあたる。
元社畜おじさんと触手 11320円・170p・★5.00(14件)。BLタグ無し。触手・異種姦7.BLの棚に置かれた男女もの — 『冥婚の花嫁』

『冥婚の花嫁』五梅、2025年2月。1650円、307ページ(表紙は「307P+86P」表記)。レビュー14件で★5.00。
表紙を見れば分かるとおり、これは男女の話だ。それがらぶカルBLの棚の上位にいる。
タグも「異種姦」「純愛」「搾乳」「メスイキ」で、BL側の語は1つも無い。棚の名前だけで買うと、こういうものが来る。
中身は良い。レビューが買うまでの経緯ごと書いていた。「試し読みの序盤の村人とのシーンがネックでなかなか手を出せずにいましたが、Xで2人がラブラブな姿が何度も流れて来て意を決して購入しました! 序盤はずっと切ないですがちゃんと処女は守られます!」
同じ人が読後まで書いている。「お互いの寂しさと孤独を大きな愛で包み合っている。村人への報復もしっかりされます。ボリュームもすごい。めくっても続きがある嬉しさに溢れます」
307ページで1650円、1ページ5.4円。
冥婚の花嫁1650円・307p・★5.00(14件)。BLタグ無しの男女もの。1ページ5.4円棚の名前で買わない
らぶカルBLの上位269本のうち、69本にはBLらしいタグが1つも無い。
見分け方は簡単で、タグに「BL(ボーイズラブ)」「ゲイ」「受け」「攻め」「雄っぱい」「メス男子」のどれかが入っているかを見ればいい。1つも無ければ、この記事の6本目や7本目のような本だ。
どちらが良い悪いではなく、探しているものと違うと困る、というだけの話になる。
値段と星
この7本の1ページ単価は2.9円から17.5円。中央値440円の棚なので、極端に高い本は少ない。
そして星が動く棚だ。上位でも★4.8台が普通に出るので、★5.00は素直に良い印になる。
女性向けのもう一方(らぶカルTL)はこちら中央値385円、22円で58ページの本もあるどれから買うか
1冊試すなら1本目。275円で96ページある。
王道が読みたいなら4本目。ヤンキー×オタクで、この棚で一番読まれている。
量が欲しいなら7本目。307ページ。ただしBLではない。
