ツンデレは、態度は冷たいが、本心では好意を持っている人物像を指す。「ツンツン」と「デレデレ」を合わせた言葉だ。
いまでは説明が要らないほど定着しているが、似た呼び名がいくつもあるので、まとめて整理しておく。
デレ系統の分類
| 呼び方 | 表向きの態度 | 本心 | 崩れ方 |
|---|---|---|---|
| ツンデレ | 冷たい・つっけんどん | 好意がある | 反発が緩む |
| クーデレ | 感情を出さない | 好意がある | 表情が動く |
| デレデレ | 最初から出す | 隠さない | 崩れない |
| ヤンデレ | 優しい | 行き過ぎている | 好意が害に変わる |
| ツンドラ | 極端に冷たい | なかなか出さない | 終盤まで待つ |
ツンデレとクーデレの違いが一番聞かれる。ツンデレは反発する形で感情が出るが、クーデレは感情そのものを表に出さない。うるさいか、静かかの違いだと考えると分かりやすい。
クーデレは表情が動かないぶん、崩れたときの落差が大きい。一瞬の変化で見せる作りになるので、絵の力が要る。
読みどころは崩れる瞬間
このジャンルの核は一つで、態度が崩れる瞬間にある。
前半で冷たくすればするほど、後半の落差が効く。この構造はメスガキものやざまぁ、立場逆転とまったく同じだ。
だから作品の出来は、崩れる場面をどこに置くかで決まる。
| 位置 | 効果 | 向く長さ |
|---|---|---|
| 早い | テンポがいい | 短編 |
| 遅い | 溜めが効く | 長編 |
| 何度も | 崩れては戻る | 連載 |
三つ目は連載作品に多い。一度崩れても元に戻る、を繰り返すことで話が続く。ただし繰り返しすぎると人物が進歩していないように見えるので、加減が難しい型でもある。
冷たさに理由があるか
良い作品と、そうでない作品の差はここに出る。
理由が用意されている作品は、冷たい場面にも読む価値がある。
- 素直になれない性格
- 過去に傷ついた経験がある
- 立場上そうせざるを得ない
- 好意を自覚していない
四つ目が一番多い。自覚していないから態度が矛盾する、という作りだ。自覚する場面がそのまま山場になる。
理由がない作品は、人物がただ不機嫌なだけに見えてしまう。読者は主人公と一緒に理不尽な扱いを受け続けることになり、読んでいて疲れる。
試し読みの範囲でも冷たい場面は必ず出てくるので、そこで判断できる。冷たさの中に一瞬でも別の感情が見えるかどうかが目安になる。見方は試し読みで見るべき3つのことにまとめた。
男女どちらにもある
もともと女性キャラを指す言葉として広まったが、男性がツンデレの作品も多い。
BLやTLでは俺様タイプと重なることが多く、そちらのタグで探すと見つけやすい。強気な態度と本音の落差、という構図は同じだ。
よくある質問
ツンデレとヤンデレは似ていますか
別物だ。ツンデレは態度と本心のずれ、ヤンデレは好意の行き過ぎを指す。詳しくはヤンデレとはにまとめた。
男性がツンデレの作品はありますか
ある。BLやTLでは俺様タイプと重なることが多く、そちらのタグで探すと見つけやすい。
クーデレの作品を探しています
タグとして用意されていないことがある。その場合は「無表情」「無口」といった語で絞ると近づく。
冷たい期間が長すぎてつらいです
崩れるのが早い作品を選ぶといい。短編は構造上、早い位置に置かざるを得ないので当たりやすい。
連載で何度も崩れるのは飽きませんか
好みが分かれるところだ。関係が少しずつ進んでいるように描かれていれば読めるが、完全に元へ戻る作品は停滞して見える。
メスガキものとの違いは何ですか
メスガキは挑発が中心で、ツンデレは照れ隠しが中心になる。崩れる構造は同じだが、崩れる前の態度の質が違う。