純愛は、一途な関係を描くことを示すタグだ。
一般的な意味と大きく違うわけではないが、アダルト作品の中ではもうひとつの役割を持っている。そしてそちらのほうが、実用上ははるかに重要になる。
実質は保証タグ
このタグが本当に機能しているのは、含んでいるものではなく、含んでいないものを示す点だ。
純愛と書かれている作品には、まず入っていない要素がある。
| 入っていないもの | 参照 |
|---|---|
| 寝取られ・寝取り | NTRとBSS |
| 第三者が入る展開 | 三角関係 |
| 名前のない相手 | モブ |
| 同意のない展開 | 無理矢理 |
| 後味の悪い結末 | メリバ |
| 既存の関係を壊す展開 | 不倫もの |
つまり、「これは入っていません」という宣言として使われている。
なぜ保証が必要なのか
ストアには「この要素を含まない作品を探す」という機能が用意されていない。
売り場は商品を見せるための場所なので、隠す機能を作る理由がない。だから避けるのは読者側の作業になる。
そこで、作り手の側が先に宣言するという形が定着した。純愛タグはその役割を担っている。
苦手な要素が3つも4つもある人が、それぞれを確認して回るより、純愛で絞るほうが圧倒的に早い。一つずつ潰すのと、含まない側から選ぶのとでは、作業量が桁違いになる。避け方の考え方はハズレを引かない選び方にまとめた。
完全ではない
ただし、これはタグが付いていればの話だ。
同じ内容でもタグが付いていない作品はある。逆に、純愛と書かれていても人によっては気になる要素が入っていることもある。基準が作り手ごとに違うからだ。
| 確認方法 | 精度 | 手間 |
|---|---|---|
| 純愛タグ | 高いが完全ではない | ほぼゼロ |
| 併記タグ | さらに高い | ほぼゼロ |
| あらすじ | 中くらい | 少し |
| レビュー本文 | 一番確実 | かかる |
現実的には、タグで絞って低評価レビューを3件読むのが精度と手間の釣り合いが取れている。
併記が効く
両想い、ハッピーエンド、イチャラブ、初めて同士といったタグが併記されていることが多い。
これらも同じ役割を果たしている。併記が多い作品ほど、想定外の展開が入る可能性は下がる。
3つ揃っていれば、後味を心配する必要はほぼない。詳しくは後味のいい作品が読みたいときの選び方にまとめた。
物足りなくなることもある
念のため書いておくと、純愛タグで絞り続けると予想を裏切られる体験が減る。
安全ではあるが、驚きもない。ジャンルを開拓したい時期には、あえて外して読むほうが発見がある。用途によって使い分けるもので、常に付けるべきタグではない。
よくある質問
純愛タグがあれば必ず安心ですか
ほぼ安心だが、完全ではない。基準は作り手ごとに違う。心配な要素があるなら、レビュー本文で確認するのが確実だ。
純愛でハッピーエンドではない作品はありますか
少数だがある。一途な関係を描いたうえで結ばれない、という型だ。タグに結末が併記されていない場合は確認したほうがいい。
BLにも同じタグはありますか
ある。役割も同じで、含まない要素を示す宣言として使われている。
性描写がないという意味ですか
違う。関係の一途さを示すタグであって、描写の有無とは関係ない。
純愛タグの作品ばかり読んでいると飽きませんか
飽きることはある。安全なぶん驚きが少ないので、時々は外して読むほうが発見がある。
不倫ものに純愛タグが付くことはありますか
ある。立場を捨てて相手を選ぶ型がそれにあたるが、数は少ない。詳しくは不倫ものとはにまとめた。