BLの作品紹介には、関係の組み方を示す言葉がいくつかある。知らないと紹介文の意味が半分しか取れない。
カップリング表記の基本
「A×B」と書かれていたら、左が攻め、右が受けだ。
この順序には意味がある。同じ二人でも「B×A」と書けば役割が逆で、まったく別の関係を指すことになる。検索するときも順序を守らないと目当ての作品にたどり着かない。
攻めと受けが何を指すかはBLとはに書いた。
総受け
一人の人物が、複数の相手すべてに対して受けの位置にいる構成。
その人物が物語の中心にいて、周囲の登場人物が全員その人に向かっている、という形になる。「みんなから好かれる主人公」という構図が好きな読者に支持されている。
作品数は多く、シリーズものになりやすい。相手ごとに1話ずつ、という構成が取りやすいからだ。
総攻め
逆に、一人の人物が複数の相手すべてに対して攻めの位置にいる構成。
総受けに比べると作品数は少ない。中心人物の側に立って読む作りになるので、読者の入り方が変わる。
リバ(リバーシブル)
同じ二人の間で、攻めと受けが入れ替わる関係のこと。
これは好みがはっきり分かれる。役割が固定されていることに意味を見出す読者にとっては、リバは受け入れがたい。逆に、対等な関係が好きな読者はリバを積極的に選ぶ。
紹介文に「リバあり」と明記されることが多いのは、この分かれ方が激しいからだ。書かないと苦情になる、という共通認識ができている。
| 表記 | 意味 |
|---|---|
| A×B | Aが攻め、Bが受け。固定 |
| A×B×A | リバ。両方向がある |
| 総受け(B) | Bが全員に対して受け |
| 総攻め(A) | Aが全員に対して攻め |
固定とリバ、どちらが好みか
自分がどちらかを知っておくと、探すのが早くなる。
固定が好き — 役割が変わらないことに関係の形を見る読み方。多数派で、作品数も多い。
リバが好き — 対等さや、関係が動くことに面白さを見る読み方。明記されている作品を選べば確実に見つかる。
どちらでもいい人もいるが、駄目な人ははっきり駄目なのがこのジャンルの特徴だ。だから表記が発達している。
表記を確認する習慣
BLは、誰が誰に対してどの位置にいるかで読み心地が決まる。あらすじより先にカップリング表記を見る人が多いのは、そのためだ。
攻めの性格まで含めて絞り込みたいなら、執着攻め・ワンコ攻め・俺様攻めも合わせて見ておくといい。表記で組み合わせを決めて、性格で温度を決める、という二段構えになる。
よくある質問
表記が書かれていない作品はどうすればいいですか
試し読みで序盤の力関係を見る。距離を詰めている側が攻めであることが多い。それでも分からない場合は、レビュー本文に書かれていることが多いので、そちらを見るのが早い。
リバが苦手ですが、タグに書かれていない作品もありますか
ある。主要な要素ではないと判断された場合、明記されないことがある。気になる場合はレビューで確認しておくといい。この要素は必ず誰かが言及する。
総受けと逆ハーレムは同じですか
近いが、逆ハーレムは男女の組み合わせで使われることが多い言葉だ。構図は似ていて、一人の中心人物に複数が向かっている点は共通している。