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読みもの

W不倫とは? 片方だけの不倫と何が違うのか

2026年8月11日約4分

W不倫は、双方に既存の関係がある設定を指す。ダブル不倫の略だ。

不倫ものの一形態だが、片方だけの場合とはかなり性質が違う。

対等であること

一番大きな違いがこれだ。

片方だけの不倫では、失うものの量が非対称になる。片方は生活を失うかもしれないが、もう片方は失うものがない。この差が力関係を作る。

W不倫では、双方が同じだけ失う。だから力関係が生まれず、関係が対等になる。

片方だけ W不倫
失うもの 非対称 対等
力関係 生まれる 生まれにくい
罪悪感 片方に偏る 共有される
ばれる危険 片方の生活 双方の生活

罪悪感を共有できる

これがW不倫特有の読みどころになる。

片方だけの不倫では、罪悪感を抱えるのは一人だ。相手には分からない。だからそこに溝が生まれる。

W不倫では、同じ罪悪感を二人が持っている。誰にも言えないことを、相手にだけは言える。この構図が関係を深くする。

つまり、秘密が二人を結びつける装置として機能している。社内恋愛の「ばれてはいけない」が、さらに強くなった形だと考えると分かりやすい。

ばれる危険が二重になる

緊張感の出どころも変わる。

  • 自分の配偶者にばれる
  • 相手の配偶者にばれる
  • 双方の生活圏が接触する
  • 子どもや職場が絡む

露見の経路が二倍あるので、緊張感は持続しやすい。片方だけの不倫より、話が緩みにくい構造になっている。

生活圏が重なる設定(同じ職場、近所、ママ友)と組み合わされると、この危険が最大になる。

結末が難しい

このジャンルの一番の特徴がここだ。どちらも捨てられない。

片方だけの不倫なら、失うものがない側が「選ぶ」ことで話が終わる。W不倫では双方が捨てる必要があり、それは現実的な選択として描きにくい。

結果として、「終わる」型が多くなる。

結末 W不倫での多さ
終わる(元の生活に戻る) 一番多い
双方が捨てて結ばれる 少ない
ばれて壊れる 中くらい
隠したまま続く 中くらい

ハッピーエンドを求めているなら、事前の確認が要る。結末の型については不倫ものの結末の型にまとめた。

相性のいい設定

  • 社内恋愛 — 会う理由と、ばれる危険が同時に揃う
  • 再会 — 過去の関係が復活する型。定番
  • 年の差 — 立場の差が加わる

再会型が特に多い。学生時代の相手と再会し、双方が既婚になっている。この設定なら、関係の下地と現在の制約が同時に手に入る。

よくある質問

片方だけの不倫とタグは分かれていますか

分かれていることが多い。W不倫、ダブル不倫といった語で示される。ただし作品によっては不倫のタグだけの場合もあるので、あらすじで確認するのが確実だ。

ハッピーエンドの作品はありますか

ある。ただし数は少ない。双方が既存の関係を捨てる必要があり、そこを納得できる形で描くのが難しいためだ。タグに明記されていれば信用していい。

罪悪感が重すぎませんか

作品による。罪悪感を描かず高揚を中心にする型もある。紹介文にモノローグが引用されているかどうかが目安になる。

女性向けと男性向け、どちらが多いですか

女性向けに多い。当事者の内面を描く構造がTLやレディースコミックの作りと合うためだ。

NTRとして読めますか

配偶者の視点が描かれれば、そちらに近づく。ただしW不倫は当事者二人の視点で描かれることが多く、NTRとは別の読み心地になる。

長編と短編、どちらが向いていますか

長編のほうが厚く描ける。関係が深まる過程と、結末に至る葛藤の両方に紙幅が要るためだ。

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