ビッチ・ヤリチンは、経験が豊富な人物を指すタグだ。前者が女性、後者が男性を指す。
言葉自体は強いが、作品の中での扱われ方は印象と違うことが多い。
経験差が力学になる
このジャンルの構造は単純で、経験がある側が関係を主導するという一点にある。
これは年の差ものやサキュバスものと同じ構図だ。年齢や種族の代わりに、経験が差を作っている。
| ジャンル | 差を作るもの |
|---|---|
| 年の差 | 年齢 |
| 先輩後輩 | 立場 |
| サキュバス | 種族 |
| このジャンル | 経験 |
だから読みどころも似ていて、主導される側の戸惑いが中心になる。
印象と実際
タグの言葉から想像される内容と、実際の作品はしばしば違う。
定番になっているのは、経験があるからこそ相手を大切にするという描き方だ。慣れているぶん余裕があり、相手のペースに合わせられる。
この型では、経験の多さは軽さではなく包容力として描かれる。ワンコタイプや年上の相手と同じ役割を果たしている。
| 描かれ方 | 相手への態度 | 数 |
|---|---|---|
| 包容型 | 合わせる。大切にする | 多い |
| 軽い型 | 相手を替える。NTRと組み合わされる | 少ない |
| 過去型 | 経験は過去のもの。いまは一途 | 中くらい |
二つ目だけが、言葉の印象どおりの内容になる。タグの併記を見れば、どの型か見当がつく。NTR系のタグが並んでいれば二つ目、純愛が並んでいれば一つ目か三つ目だ。
相手が未経験の場合
初めて同士ものとは正反対の構図になる。
片方だけが経験を持っているので、教える側と教わる側になる。関係が最初から対等ではないという前提が話を動かす。
この非対称は、話が進むにつれて崩れることが多い。経験のある側が本気になり、余裕を失う。主導権が入れ替わる瞬間が用意されているのが、このジャンルの定番の山場だ。
女性向けと男性向け
同じタグでも、棚によって型の分布が変わる。
| 女性向け | 男性向け | |
|---|---|---|
| 多い型 | 包容型 | 幅が広い |
| 過去の描写 | 控えめ | 描かれることがある |
| 山場 | 主導権の入れ替わり | 状況の変化 |
女性向けで包容型が多いのは、読者の視点が主導される側に置かれることが多いからだ。相手が乱暴だと物語として成立しにくい。
苦手な場合
過去の関係が描かれる作品は、人によってはNTRに近い感覚になる。ここが分かれ目だ。
過去に触れない作品、あるいは「いまは一途」と明記されている作品を選ぶと避けられる。純愛タグとの併記も目安になる。
よくある質問
過去の相手が出てくる作品を避けたいです
純愛タグとの併記を確認するといい。過去に触れる作品には、たいてい別のタグも付いている。
経験が豊富な側が主人公の作品はありますか
ある。その場合は主導する側の視点で描かれるので、戸惑いではなく余裕が中心になる。
女性向けと男性向けで違いはありますか
ある。女性向けでは包容型が多く、男性向けでは型の幅が広い。
途中で立場が入れ替わる作品はありますか
多い。経験のある側が本気になって余裕を失う展開は、このジャンルの定番になっている。
初めて同士ものとは何が違いますか
差があるかないかが逆になる。初めて同士は対等な関係から始まり、こちらは非対称から始まる。読み心地はかなり違う。
タグの言葉が強くて選びにくいです
タグ名は売り場の分類であって、作品の評価ではない。併記されているタグを見れば中身の見当がつくので、そちらで判断したほうが早い。