再会ものは、過去に関係があった二人が、時間を置いて再び出会う型を指す。
幼なじみものと近い場所にあるが、離れていた期間があることが決定的に違う。
空白の期間が材料になる
この型の強みは、描かなくていいものと、描くべきものがはっきりしていることだ。
出会いは済んでいる。だから説明は要らない。代わりに、離れていた時間に何が起きたかが話の材料になる。
- 相手が変わっている
- 自分が変わっている
- 立場が逆転している
- 別の相手がいる
三つ目が一番多い。学生時代の関係が、社会人になって上下関係になっている。これは社内恋愛との組み合わせで定番になっている。
なぜ別れたのか
再会ものには、必ずこの問いがある。そしてその答えが明かされる場面が、たいてい一番の山場になる。
| 別れた理由 | 話の重さ | 解決のしやすさ |
|---|---|---|
| 誤解 | 軽い | 解ければ終わる |
| 環境の変化 | 中くらい | どちらも悪くない |
| どちらかの選択 | 重い | 責任の所在が問題になる |
| 言えなかった事情 | 中〜重 | 明かされる場面が山場。一番多い |
紹介文に理由が書かれていない作品が多いのは、そこが山場だからだ。書けば売りが一つ消える。
逆に言えば、理由が書かれている作品は、そこが山場ではないということでもある。別の読みどころが用意されている。
時間の長さ
離れていた期間の長さで、作品の性質が変わる。
数年なら、まだ地続きだ。関係の再開として描ける。相手の変化も理解の範囲に収まる。
十年以上なら、別人と言っていい。もう一度出会い直す話になる。変化を大きく描けるが、そのぶん元の関係の重みを出すのが難しくなる。
短い作品では前者、長編では後者が多い傾向がある。
別の相手がいる場合
注意が要る型がこれだ。
再会した時点で、どちらかに別の相手がいる。この設定は、そのまま次に接続する。
苦手な要素があるならタグの併記を確認したい。再会ものというタグだけでは、この可能性は判別できない。
隣接する型
幼なじみものとの組み合わせが多い。幼なじみが再会する、という形だ。
年の差ものとも相性がいい。時間が経つと立場の差が広がるからだ。
タグが重なっている作品ほど、設定に厚みがある。そのぶん話も長くなる。
よくある質問
幼なじみものとの違いは何ですか
離れていた期間があるかどうかだ。ずっと近くにいた作品は幼なじみもの、間が空いている作品は再会ものになる。両方のタグが付く作品も多い。
別の相手がいる状態で再会する作品はありますか
ある。その場合はNTRやBSSの要素が入ることがあるので、苦手ならタグの併記を確認したほうがいい。
短編と長編、どちらが向いていますか
どちらもある。空白の説明に紙幅が要るので、長編のほうが厚く描ける傾向はある。
別れた理由が明かされないまま終わる作品はありますか
少ない。この型では理由の開示が山場になるので、そこを省く作品はほとんどない。
相手が変わっていて幻滅する話もありますか
ある。ただし多くは、変わったように見えて本質は変わっていなかった、という着地になる。幻滅したまま終わる作品は少数派だ。
BLにもありますか
ある。構造は同じで、学生時代の関係が社会人になって再開する型が多い。立場の逆転と組み合わされやすい。