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読みもの

三角関係とは? 同じ出来事が四通りに書ける理由

2026年8月11日約5分

三角関係は、三人のあいだで関係が成立しない状態を描く設定だ。

このジャンルで混乱するのは、同じ状況が別の名前で呼ばれることにある。まずそこを整理する。

視点で呼び名が変わる

同じ出来事を、誰の視点で描くか B 選ばれる側 A C 元の相手 新しい相手 Aの視点 NTR — 持っていた関係を失う Cの視点 寝取り — 奪う側。話が前に進む Bの視点 三角関係 — 迷いと決断 届かなかった側 BSS — 関係になる前に終わる
同じ出来事を、誰の視点で描くか
語り手 呼ばれ方 中心にある感情 読後感
選ぶ側 三角関係 迷いと決断 中くらい
選ばれなかった側 BSS 切なさ 重い
奪われた側 NTR 喪失 重い
奪う側 寝取り 達成 軽い

同じ出来事が四通りに書ける。だから紹介文の一人称を見るのが、このジャンルでは決定的に重要になる。

タグだけを見ていると、読み心地が正反対の作品を掴むことがある。

選ぶ側の視点

これが本来の三角関係だ。二人のあいだで迷い、最終的にどちらかを選ぶ。

読みどころは迷いそのものにある。だから作品の出来は、次の一点で決まる。

両方の相手が魅力的に描かれているか。

片方が明らかに当て馬だと、迷いが成立しない。読者から見て答えが最初から見えていれば、そこまでの過程はただの引き延ばしになる。

逆に、両方に読者がつく作品は強い。どちらが選ばれるかで感想が割れる作品は、それだけで成功していると言える。

ハーレム・逆ハーレムと近い位置にあるが、あちらは選ばないまま終わる作品が多い。三角関係は決着がつく。

決着の型

どうなるか 読後感
一方を選ぶ 定番。選ばれなかった側の描写で印象が変わる 作品による
どちらも選ばない 関係が壊れる 重い
時間差で両方 連載作品に多い 軽い
三人のまま ハーレム寄りになる 軽い

一つ目でも、選ばれなかった側が救われるかどうかで印象がまるで違う。そこに一場面割いている作品は後味がいい。何も描かれずに退場する作品は、読者に引っかかりが残る。

三人の関係の型

三角形の形にもいくつかある。

  • 二人が一人を取り合う — 一番多い。選ぶ側が中心
  • 一人が二人に惹かれる — 迷う側が中心。葛藤が主題
  • 一方通行が連なる — AがBを、BがCを。誰も報われにくい
  • 既に関係がある二人に第三者 — NTRの構図に近づく

四つ目は特に注意が要る。既存の関係が壊れる過程が描かれるので、NTRが苦手な人には合わない。タグに三角関係としか書かれていないこともある。

苦手な場合

NTRBSSが苦手なら、三角関係のタグにも注意が要る。同じ構図を別の角度から描いているだけだからだ。

純愛タグで絞れば、三人目が出てくる作品はまず入っていない。これが一番早い。

一つずつ確認したいなら、あらすじの登場人物の数を見る。三人以上が名前つきで紹介されている作品は、この構図である可能性が高い。

よくある質問

三角関係とNTRは同じですか

構図は重なるが、視点が違う。選ぶ側から描けば三角関係、奪われる側から描けばNTRになる。同じ出来事でも読み心地は正反対だ。

当て馬が可哀想で読めません

選ばれなかった側にも結末が用意されている作品を選ぶといい。レビュー本文に言及があることが多く、「当て馬も救われる」といった記述が目印になる。

二人が同性の三角関係もありますか

ある。BLGLでも同じ構図が使われる。三人とも同性の作品も、混合の作品もある。

決着がつかない作品を避けたいです

紹介文に「選ぶ」「決着」といった語があるものを探すといい。連載作品は決着が先送りになりやすいので、完結しているかも確認しておきたい。

選ばれなかった側の視点で読みたいです

BSSのタグで探すことになる。三角関係のタグでは、選ぶ側の視点の作品が中心になる。

短編でも成立しますか

する。ただし三人を描き分ける必要があるので、短編では一方が薄くなりやすい。厚みを求めるなら長編のほうがいい。

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