初めて同士ものは、両方が未経験という設定を指す。
このジャンルの特徴は、主導する側がいないことにある。
対等であることの意味
年の差、経験差、女性優位。多くの設定は、どちらかが主導する構図を作る。
初めて同士ものはその逆をいく。どちらも分からないまま進む。だから力関係が生まれず、関係が対等になる。
これを求めて読む読者層があり、経験差ものとは好みがはっきり分かれる。
ぎこちなさが読みどころ
このジャンルでは、うまくいかないことが肯定される。
- 段取りが分からない
- 緊張して失敗する
- お互い遠慮しすぎる
普通の作品なら削られる場面が、ここでは読みどころになる。失敗が親密さの証として機能しているからだ。
だから作品の出来は、ぎこちなさをどれだけ丁寧に描くかで決まる。すぐ上手くいってしまう作品は、このジャンルの狙いを外している。
隣接する設定
| 設定 | 相性 |
|---|---|
| 幼なじみ | 前提が整っている。定番 |
| 同居 | 距離が近い。進みやすい |
| 純愛 | ほぼ必ず併記される |
純愛タグとの併記が多いのは、この設定が想定外の展開を含みにくいからだ。安心して読めるジャンルとして選ばれている。
長さの傾向
短編に向いた設定だ。関係が成立するまでを描けば話が完結するので、引き延ばす必要がない。
長編の場合は、その後の関係の変化まで描かれることが多い。単話と単行本のどちらを買うかは、ここでも判断材料になる。
よくある質問
経験差ものとどちらが多いですか
経験差ものが多い。初めて同士は数としては少なめだが、タグで絞れば十分な候補がある。
純愛タグと同じですか
別だ。純愛は含まない要素を示すタグ、初めて同士は登場人物の設定を示すタグになる。併記されることは多い。
BLにもありますか
ある。構造は同じで、対等な関係を描く型として使われている。