作品ページに出ている星の平均だけを見て決めるのは危ない。先に件数を見たほうがいい。
レビュー3件で平均4.8の作品と、レビュー300件で平均4.1の作品なら、後者のほうが安全だ。前者は、たまたま好みが合った3人が書いただけかもしれない。
件数が増えると平均は下がる
これはどの評価サイトでも起きる。仕組みの問題だ。
最初にレビューを書くのは、その作品を積極的に選んだ人だ。作家のファンだったり、まさに好みのテーマだったり、期待して買った人が多い。だから初期の評価は高く出る。
件数が増えるにつれて、たまたま目に入って買った人や、安かったから買った人が混ざってくる。その層の評価は辛くなる。結果として平均は下がっていく。
だから「配信直後で評価4.9」は、まだ何も分かっていないのと同じだ。作品が優れている証拠ではなく、まだファンしか読んでいない証拠でしかない。
件数の目安
| 件数 | どう扱うか |
|---|---|
| 10件未満 | 平均は無視する。試し読みで判断したほうが早い |
| 10〜50件 | 傾向は見えるが、まだ動く。本文を読む |
| 50件以上 | 平均はある程度信用していい |
| 100件以上 | ほぼ落ち着いている。平均で比較できる |
件数が多い作品どうしなら、平均を並べて比べる意味がある。件数が違いすぎる作品どうしを平均で比べても、比べていることにならない。
低評価は理由まで見る
星1つが付いていても、理由が「自分の好みと違った」なら、あなたには関係ない話かもしれない。むしろその理由が自分の好みと一致していれば、買う理由になる。
一方で「絵が荒れている」「話が途中で終わる」「後半が駆け足」といった指摘は、好みに関係なく効いてくる。これは避ける理由になる。
平均値は、この二種類の不満を区別せずに混ぜてしまう。だから数字だけを見ていると、自分にとっては問題ない理由で候補から外してしまうことがある。逆もある。
読むべきは、次の3つだ。
- 星1〜2の本文。何が駄目だったのかが具体的に書かれているか
- 同じ指摘が複数あるか。一人だけの意見か、全員が同じ場所を指しているか
- タグに出ていない要素への言及。これが一番価値がある
タグに出ない要素を拾う
レビューを読む一番の実利はここにある。
作品に付いているジャンルは完全ではない。該当する要素があるのにタグが付いていない作品は一定数ある。タグを見ても試し読みを開いても、それは拾えない。
でもレビューには出る。苦手な要素を踏んだ読者は、たいていそれを書く。星の数ではなく本文を読むのは、この情報を取るためだ。
苦手な要素を外して探す方法はハズレを引かない選び方にまとめてある。除外で減らして、レビューで最終確認する、という組み合わせが現実的だ。
よくある質問
レビューが0件の作品は買わないほうがいいですか
そうとは限らない。配信されたばかりの作品や、扱いの小さい作品は件数が伸びにくい。判断材料がないだけで、悪い作品という意味ではない。この場合は試し読みと作家名で判断することになる。
高評価なのに自分には合いませんでした
平均は「多数派に合ったか」を示すもので、「あなたに合うか」は示さない。合わなかった理由を言葉にしておくと、次から除外の条件に使える。それが分かっただけでも収穫だと考えていい。
レビューにネタバレが入っていて困ります
件数の多い作品ほど、結末に触れる本文が混ざる。避けたいなら、星1〜2の短い本文だけを拾い読みするといい。不満は結末より先に書かれることが多いので、比較的安全だ。