魔王を倒したあと、焚き火の前で男が言う。
「セックスしてくれないか」

「セッ…え〜〜何?」「ふっ いざ言葉にすると照れるな…」
相手はぽかんとしてる。
この間の取り方がこの本の全部だと思う。溜めてから、いきなり直球で言う。

『こんやはお楽しみです。』いっきづか、2025年6月。330円、35ページ。レビュー36件で★4.97。
36件で★4.97。星の内訳を見ると、上位10件は全部5だった。
冒頭は旅の終わりから始まる

「長い旅だったが」「魔王城までもうわずかだな」「まさか二人でここまで来れるなんて思いませんでしたけど」
勇者と、旅の仲間。魔王城を目の前にして、たき火を囲んでる。
男のほうが「魔王を倒した後にやりたい事ってあるか?」と振る。相手は「特に考えてませんけど…」と返す。
そこから「この旅が終わったら俺と——」と言いかけて、次のページが冒頭の直球になる。
つまり告白のつもりで切り出したのに、口から出たのが別のことだった、という流れだ。
こんやはお楽しみです。330円・35p・★4.97(36件)/まずこちらレビューがそこを褒めてる
「開始数ページで酷い雄叫びを上げる勇者に切り倒された魔王が不憫すぎる…www 導入前の、そういうクスッと笑えるところも緩急があってよかったです!」
魔王が気の毒がられてる。エロ同人のレビューでこの感想が出てくるのは珍しい。
別の人はこう書いてる。「流れがすごく好きで女の子可愛いしギャグ的要素もたまらない」


絵の評価が異様に高い
「こんな完成された同人があるんだ」というタイトルのレビューがある。
「完璧でした。今まで見てきた同人の中でサイコーのものが更新されました。絵もうまいだけじゃなくてかわいい。人物に愛嬌と優しさがあって、この作家さんが描くエロじゃないものまで見てみたいと思ってしまった。次回作も買います」
もう1人。「心情描写も相まってラブストーリーでも見ることができる。まあ、一番はムチムチ感が言葉で表せないほどに素晴らしかった」
細かいところを見てる人もいた。「ホクロの位置のこだわりに作者のフェチが詰まってて、そこも素晴らしい」

330円で35ページ
1ページ9.4円。同人の相場としては安い部類だ。
ここまで調べた同人だと、はらヘリ堂が495円で58ページ(8.5円)、タワーレジデンスも同じくらい。だいたい同じ帯にいる。
サークルの他の本
異世界から来ました385円・48p・★5.00(19件)/異世界もの
『異世界から来ました』2024年12月。385円、48ページ。19件で★5.00。
こちらは異世界もので、魔族の女性が複数出てくる。385円で48ページ。
いっきづかというサークルはFANZAに4本しか出していない。そのうち2本がこの2冊で、残り2冊は催眠ものと、非合意を売りにしたものだった。
ファンタジーで合意のある話が読みたいなら、上の2冊。
サンプルは9枚ある
同人の棚を300本調べたところ、サンプル画像が付いてるのは100%で、中央値は9枚だった。
この本も同じくらいで、焚き火の場面までは無料で読める。上で引いたセリフは全部そこに入ってる。
つまり、買う前に「この掛け合いが好きかどうか」は判断できる。そこが合えば、残りは同じ調子で進む。
どちらから読むか
『こんやはお楽しみです。』(330円・35ページ・36件で★4.97)。件数も点数もこちらが上だ。
人数が多いほうが良ければ『異世界から来ました』(385円・48ページ・19件で★5.00)。
2冊で715円。同人1冊ぶんの値段で両方買える。