「おっぱい、好きに使っていい」
パッケージの真ん中に、契約書みたいな体裁でそう刷ってある。

『揉み放題!ズリ放題!ブッカケ放題!…“おっぱい、好きに使っていい”という俺得なパイズリ契約』S1 NO.1 STYLE、2025年4月4日。300円、20件で★4.90。
勉強を代わってほしい女子生徒と、巨乳をどうにかしたい家庭教師のあいだで結ぶ契約、という筋書きだ。表紙は上半身だけで、乳首まで出したまま正面を向いてる。
で、この表紙に刷ってある名前は「小日向みゆう」。
この人を「清原みゆう」で探すと、1本も出てこない。同じ人で、下の名前も同じで、苗字だけ変わってる。
FANZAは前の名前を持っている
女優名のところに、こういう形で入ってる。
小日向みゆう(清原みゆう) 百田光稀(百田光希) 晶エリー(新井エリー、大沢佑香)
括弧の外が今の名義で、中が前の名義。複数あれば読点で並ぶ。メーカーが公表している表記で、外部のまとめではない。
FANZAに括弧つきで載っている女優が70人いる。
どう変えたかで分けると、こうなった。
共通する字がひとつも無い(全部変えた) 23人 1文字だけ違う 11人 下の名前だけ残した 9人 苗字だけ残した 7人 その他(縮めた・字を入れ替えたなど) 10人 名義が3つ以上ある 10人
一番多いのが「全部変える」で、次が「1文字だけ変える」。真ん中が薄い。
つまり改名は、別人にするか、ほとんど変えないかの二択になってる。「なんとなく似た別の名前」にする人は少ない。
1文字だけ変える
百田光稀(百田光希)、河北彩花(河北彩伽)、葉月奈穂(葉月菜穂)、日泉舞華(日泉舞香)、真野祈(真北祈)、七海ひな(七瀬ひな)、朝妃りお(朝日りお)、美谷朱音(美谷朱里)、白羅冬萌(白岩冬萌)、みなみ羽琉(みなと羽琉)、愛瀬ゆう(愛瀬ゆうり)。

『付き合った記念日に海外旅行へ行くため、ヌードモデルのバイトをすると言ったカノジョ(光稀)からの連絡が途絶えた――』MOODYZ DIVA、2026年1月30日。500円、9件で★5.00。表紙は「百田光稀」で、前は「百田光希」。
「稀」と「希」だ。読みは両方「みつき」で変わらない。声に出すと同じなので、口で聞いた人は正しく打っても外す。
この型がやっかいなのはそこだ。字を見ていない人には、変わったことが分からない。
羽生アリサ(羽生ありさ)、大林理恵(大林リエ)、小林芽衣(小林メイ)も同じで、かなとカタカナと漢字を入れ替えてるだけ。読みは一致してる。
全部変える
23人いて、これが最多だ。

『イッてもやめない無限絶頂オイルマッサージ 追撃ピストン中出し性感開発 三田杏』WANZ、2018年7月28日。300円、25件で★4.72。表紙に大きく「三田杏」、その下に小さく「Mita An」。
この人はFANZAの表記だと「川田みはる(三田杏)」だ。2018年の表紙は三田杏で、今の名義は川田みはる。字がひとつも重なっていない。

『互いに素性を知った美魔女ママ友と箱ヘルで出逢い、裏引き不倫。 森沢かな』ダスッ!、2024年8月23日。300円、9件で★5.00。表紙は「森沢かな」、右下に小さく「Kana Morisawa」。
森沢かなの前は飯岡かなこ。本数はこの人が一番多くて36本。
他にはこういうのが並ぶ。神木彩(月雲よる)、川上ゆう(森野雫)、汐世(有栖花あか)、本郷愛(二階堂夢)、加藤ツバキ(夏樹カオル)、堀北実来(櫻茉日)、姫川ゆうな(月城らん)、水谷心音(藤崎りお)、有森涼(事原みゆ)、夏生なつ(及川美桜)。
縮める
苗字を落とすか、下の名前を落とすか、ローマ字にするか。
めぐり(藤浦めぐ)、似鳥(似鳥日菜)、みひな(あずみひな、永井みひな)、RUU(十束るう)、NAO(美竹すず)、Nia(伊東める)、Hitomi(田中瞳)。

『この子ヤバイ!!一人になったら即オナニー!性欲強めの巨乳彼女とホテルでSEX 似鳥日菜』S-Cute、2026年1月2日。580円、31件で★4.87。左上の枠に「似鳥日菜 年齢23 B88(G)・W62・H82 趣味 映画鑑賞 特技 早口言葉」。
ここで注意がいる。FANZAの女優名は「似鳥(似鳥日菜)」で、括弧の中が前の名義という建てつけだ。ところがこの2026年1月の表紙には「似鳥日菜」と刷ってある。
表紙に刷ってあるのは、その作品を出したときの名義だ。女優名の括弧の外が「今」で、表紙は「そのとき」。ずれる。
だから同じ人のページに、違う名前のタイトルが並ぶ。それは間違いではなくて、そういう作りになってる。どちらが最新かは、パッケージだけでは決められない。
名義が3つ以上
晶エリー(新井エリー、大沢佑香)、真咲南朋(楓モモ、安藤なつ妃)、澤村レイコ(高坂保奈美、高坂ますみ)、倖田李梨(倖田美梨、岩下美季)、村上涼子(中村りかこ、黒木菜穂)、希咲エマ(HARUKI、加藤はる希)、兼咲みゆ(愛乃零、浅見せな)、真田さな(真田美樹、真田みづ稀)、よしい美希(伊沢涼子、吉井美希)、みひな(あずみひな、永井みひな)。
10人。晶エリーは「大沢佑香」名義の2008年の作品がいまも配信されてる。

『脳内麻薬 2穴挿入!連続中出し!浣腸ぶっかけ大噴水! 江波りゅう』AV OPEN 2015、2015年9月1日。300円、111件で★4.75。ここに出てくる作品では票が一番多い。
ついでに、データの側の話をひとつ。
この人のFANZA上の女優名は「江波りゅう(RYU)」だ。開き括弧が全角で、閉じ括弧が半角になってる。
70人のうち、括弧の対応が崩れてるのはこの1件だけだった。あと「Blake Blossom(ブレイク・ブロッサム)」は改名ではなくて、同じ名前のカタカナ表記が別名義の欄に入ってるだけだ。上の「全部変える」に数えてあるけど、中身は表記の違いでしかない。
70人ぜんぶ
本数の多い順。表紙を押すと、その人のFANZAのページに行く。名前の下が、今の名義と前の名義だ。






































































この記事がやらないこと
AV以外の活動との紐付けは書かない。
改名をまとめた古いページはいくつかあって、そこには「この人は今この芸能人」という行が混ざっている。ただしその手のページは、たいてい作った側が「本人に確認した訳ではありません」と自分で断っている。
裏が取れていない身元の話を、実在の人について広げるのは、こちらのやることではない。
ここに出てくる名前は全部、FANZAが商品情報として自分で出しているものだけだ。
素人作品の呼び名から本名義をたどる話は、別の記事にしてあるS-CUTEで34人、MOON FORCEで15人